翔嶺王難読漢字大会が開催されました
先月の中旬に五年生と六年生の希望者を集めて「翔嶺王 ~難読漢字オセロ大会~」を開催いたしました。
お察しの方もおられることでしょう。
最近テレビでやっている東大王みたいなことをやりたいよね!という子どもたちの声を発端として、生徒たちのレベルに合わせた問題を作って実際にやってみたのです。
ちなみにこちらが問題になった難読漢字の一例。
お題は「生き物の名前」となっています。
家守 ➡ やもり
百足 ➡ むかで
洗熊 ➡ あらいぐま
※矢印の右側をドラッグしていただければ読み方が見えます。
ここらへんはわかりやすい問題ですね。
音読みや訓読みの知識を活かしたり、字面から想像すれば知らなくても答えにたどり着くことができるのが漢字の面白いところです。
では中級問題はどうでしょう。
鵞鳥 ➡ がちょう
鮟鱇 ➡ あんこう
この二つには共通点があります。
普段見慣れない漢字ではあるものの、部首がそれぞれ意味と音を担当している形声文字なのですね。
普段から「漢字の読み方がわからない時は形声文字の仕組みを思い出して、漢字の中に読める漢字はないか見てみよう」と言われている生徒たちはさらりと読めていました。
そして読める人はいるかな?と設定した上級問題はこのようなものに。
百舌 ➡ もず
鴨嘴 ➡ かものはし
海狸 ➡ ビーバー
大人でも頭を悩ませるかもしれない漢字です。
けれども生徒たちは解答しています。
これにはちゃんと理由がありまして、百舌は社会の世界遺産について学習した際に「百舌古墳群」を取り上げていたのでこの独特な読み方も扱っていました。
鴨嘴は理科の生物を取り扱った時に卵生の哺乳類ということで話題にあげていました。
海狸は授業外で生徒たちと難読漢字クイズをやっていた時にも出題していて、そのことをちゃんと覚えていた子たちがしっかり解答していたというわけです。
受験生ではありますが、なにも机に向かっている時間だけが勉強時間というわけではありません。
同様に復習の手段も問題を解くだけというわけではありません。
学習は生活のすべて、どうせやるなら楽しい思い出が多く残るように。
好評でしたので近いうちに二度目の開催を検討しております。
是非とも親子でまた参加してくださいね。
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夏休みがやってきます。
今年はコロナ禍でどこも変則的な休みの日程となっていますね。
翔嶺スクールでは7月23日から夏期講習が始まります。
コロナに限らず夏風邪、熱中症なども例年以上に気を付けながら取り組んでいきたいと思います。
塾というのは子どもたちが学区を越えて集う場所。
自粛期間から引き続き共有している場所の消毒や手洗いうがい、体温チェックの徹底を継続して前例のない学習期間となっている子たちの一助となれるよう努めてまいります。
学習の取り組みについてのお話になりますが、当塾は生徒全員に学習スケジュールを組みそれぞれに渡してきました。
このような自学自習を中心にして勉強していかねばならない日々に対して、今まで培ってきたノウハウが少しでも活きてくれているのであれば嬉しいですね。
今後も子どもとご家庭と塾の三人三脚で乗り切っていきましょう。
受験間近となりました
受験本番まで一週間を残すのみとなりました。
十分やった、と自信を持って言える子はきっとそういないでしょう。
それでも誰もが悩みながらここまでやってきました。
泣いても笑ってもあと少しの時間、悔いの内容に過ごしていきたいものです。
ただでさえ風邪やインフルエンザがこわい時期ですが、今年はそれに加えてコロナウイルスの名前を聞くようになっています。
健康管理をしっかり、ご飯を食べてあたたかくして寝てくださいね。
言葉がたくさんある価値について考える(新企画も進行中)
授業中にこんな発言がありました。
『その言葉ってある必要あるの?』と。
今でも胸に突き刺さっている発言です。
授業で普段使いはしないような言葉の意味を教えた時のことです。
使わない言葉に意味があるのか、という疑問だったのでしょう。
その質問対して、私は意味は絶対あると答えました。
現象に名前が付くから人はそのものを理解ができる、とか。
不要を切り捨てることを良しとしてはいけない、とか。
もちろんそういう面もあるのですが。
微妙に意味が違うけど似た意味を表現する言葉(いわゆる類義語)の学習をする時にも同じような質問をたまに受けていたので、まずそのことが頭に浮かびまして。
7種類の色鉛筆で描くことよりも、14種類の色鉛筆で描くときのほうがより自分の思い描く形に近づけることができるように。
言葉にも似た色味のものがあったほうが、より自分の思った通りに思いが伝えられるんだよ…と。
普段は使わないかもしれないけど、誰かが使ったときにわかってあげられるように覚えておいてくれるとうれしいな。
……なんて話をしました。
言葉を使って、文章を書くというのは私たちは当たり前のようにやっていますが非常に高度でかつ博打のようなことをしていると思います。
自分がわかっても、相手にそのまま伝わるかはわからない。
そこの差を埋めて発信でも受信でも大活躍するのが「語彙力」なのですが、発信の練習はあまり世にないのかもしれないと思い至りました。
そこで子どもたちと話しながら「文章を書く練習する時間」を設けてみようかという流れになっています。
良し悪しというよりは、どう工夫したらもっと伝わりやすい文章にできるのか。
読解の時にも作者側に立つ視点があれば役にも立つでしょう。
二人三脚でそんなことを始めてみようかと思っています。
詳しくは後日、またお話ができればと。
梅雨寒の日が続いておりますが、体調など崩さずに過ごせることを祈っています。
子どもたちは油断しておなか出したままで寝ないように。
平成31年受験生『全員合格』と英語の授業開始のお知らせ
14期生だった30年度の六年生たちの中学受験は全員合格という形を無事に迎えることができました!
これで全員合格は11年連続達成ということになります。
卒業生たちの本番でのがんばりあってこそです。
緊張したことでしょう、不安だったことでしょう。
それでも行動に対して結果が結びついてくれたことを嬉しく思います。
こちらが配布もしている今年の入試結果となります。
また、新年度より翔嶺スクール新たな試みとして『英語教室』を開講いたします。
こちらは小学校の授業に英語が導入されることを受けて「学校で行う英語授業へのアドバンテージ」を目標にしております。
学校の授業で扱われる内容と照らし合わせながら、授業では学びにくい部分を補完できる内容で学習を進めていきます。
英語に興味関心をもった児童の背中をもう一歩分押せればと考えております。
詳しくは当塾へメールや電話等でお尋ねしていただければ幸いです。
新年度塾生『募集中』
新年が始まりました。
六年生は受験本番に向けてスパートをかける時期です。
体調だけは崩さぬように気を付けて過ごしましょう。
翔嶺スクールでは毎年二月から学年を上げて授業を開始しています。
現在も来年度からの新四年生、新五年生、新六年生の生徒の募集を行っております。
授業見学や体験授業も行うことができますので、お気軽にメールや電話などでご連絡ください。
親御さんからは「こんな時期から始めても大丈夫なのでしょうか」とよく聞かれるのですが、大丈夫です。
六年生になってから始める子も当塾ではさほど珍しくはありません。
五年生や四年生であれば、『受験』とまではまだ決めていなくとも学習の習慣作りという形で一緒にやっていくことができます。
受験をするのは六年生の冬だとしても、学習は一生の習慣ですからね。
知らないことを知ること、わからないことがわかること。
こどもだっておとなだってその楽しさおもしろさは変わりません。
「知る」ことはその人の世界が広くなること。
こういう塾もあるのだ、と知ってみるのおもしろいかもしれません。
講師一同、お話しできる機会を楽しみに待っています。
冬期講習目前
長い間更新が途絶えてしまいました。
夏期講習も終えて、秋も過ぎていざ師走。
今月末には冬期講習が始まろうとしています。
この時期になれば二月の受験本番がいやでも目に入る頃。
五年生も今見ている六年生の姿が明日のわが身となるわけです。
一年なんてあっという間ですからね。
みな病気や怪我の無いように気を付けて過ごしましょう。
翔嶺WINGはお手軽ライト版となって隔週などで行われています。
先日は「四字熟語コンテスト」と称して参加者で短文づくり。
正しい使い方を学びながらあれこれ自分で世界を広げていきました。
そんななかで六年生の傑作をこちらにも掲載しておきましょう。
作文に
罰つけられて
四苦八苦
川柳のように五七五の軽快なリズムで光景がありありと浮かぶ名文。
文句なしの優秀賞でした。
楽しく言葉で遊べるのは素敵なことです。
またやりましょう。