第二回 翔嶺WINGのお知らせ
夏本番を迎えて暑さ真っ盛りの毎日。
気が付いたらミンミンゼミが鳴き、ヤンマが巡回していますね。
太陽がぎらぎらと街を焼いているなかで、翔嶺WINGの二回目が開催されます。
日にちは7月20日(金)、時間は14時から16時の予定です。
今回のお題は「技術の進歩について考える」こと。
今まで培ってきた社会の知識も活かしてもらいます。
聞くこと、伝えることを中心に進めていく予定です。
参加者全員にそれぞれの活躍場所がありますので、意気盛んに来てくれると頼もしいですね。
生まれた時から当たり前に進んだ技術に囲まれているからこそ。
一度その技術の歴史をのぞいてみるのも大切です。
受験で使う言葉や知識もたくさん出てくるからしっかり覚えていきましょう!
第一回 翔嶺WING 開催!
6月の16日、土曜日。
翔嶺スクールで初めての試みであるアクティブラーニング型の5・6年生合同授業が行われました。
企画当初は8人も集まればいいかな、などと考えていました。
しかし、いざ始まれば二学年を合わせて18人!すごい!多い!
初回の題は「泣いた赤鬼」です。
人間と仲良くなりたい赤鬼と不信の人々。
その状況を打開すべく赤鬼の友、青鬼が一計を案じます。
青鬼が人里で大暴れし、赤鬼がそれを止めることで人々に赤鬼が心の優しい鬼であると知ってもらおうというのですね。
計画はうまくことを運び、赤鬼は多くの人間と友達になります。
しかし自分がそばにいると赤鬼まで疑われるかもしれないから、と青鬼はその地を去ってしまいました。
それを知った赤鬼は戸の閉ざされた青鬼の家の前で声をあげて泣いたのでした。
さて、ここからが本題です。
あなたは『人間の友達は得るが青鬼がいなくなってしまうこと』と『青鬼はそばにいるが人間の友達は得られないこと』のどちらが赤鬼にとって良いことだと思いますか。
もちろんその理由もしっかり教えてくださいね。
・・・これが今回のWINGでみんなに考えてもらった問いかけです。
みんなとっても真剣に考えてくれました。
おしゃべりをする子も、集中を欠く子もいませんでした。
それぞれがそれぞれなりに自分の意見とその理由を書いてくれました。
では次へ。
立場が同じ人同士「5年生も6年生も男の子も女の子も」ごちゃまぜで意見交換をしてもらいました。
普段は接点がない人をあえて同じグループにしています。
おしゃべりな子が静かだったり、おとなしい子が真っ先に意見を述べていたり。
普段とは違う一面がみられてとてもよかったです。
特に五年生の諸君、六年生に臆すことなく前に出ていく姿が非常にかっこよかったぞ。
みんなの意見が深まってきたところで立場を越えての意見交換です。
両立場を選んだその理由を伝え合います。
今回はほとんどの生徒が「青鬼がそばにいたほうがいい」と主張しています。
では挙げられた意見をいくつかご紹介しましょう。
まずは「青鬼がそばにいたほうがいい派」から。
・青鬼の親切で人間と仲良くなっても、青鬼を失った心の傷があることで人間と楽しめなくなると思うから
・鬼同士の友達がいたほうがいいと思うから
・赤鬼にとって青鬼は長い付き合いのある友達だから
・人間ははじめ赤鬼を疑っていたから
・赤鬼のために自分を犠牲にしてくれるような青鬼を失ってしまうのは惜しいから
・青鬼から見れば鬼も人間も友達がいない状態になってしまうから
などなどです。
いいですね、このあと子どもたちと相談しながら各案の説得力度を考えていきました。
その意見にどれくらい「なるほど」と思えたか、ということですね。
こちら側の意見はほとんどが「説得力:中」に。
心の傷が残るという意見は多くの人の支持を集めていました。
赤鬼にとって良いか、を聞いていましたがそれでも青鬼のことに言及している意見もなかなかに鋭いです。
対して「人間の友達を得たほうがいいと思う派」の言い分はこうです。
・そもそも赤鬼は人間の友達がほしいと願っていたから
・人間が友達になれば友達の数が増えてくれるから
・もし青鬼がそばにいられなくなったとき赤鬼は独りになるから
・人間と友達になれば今後狙われなくなるから
などなど。
こちらも先ほどと同じように説得力を考えていくのですが、なんとほとんどが「説得力:大」という結果に。
友達の絶対数と独りになることを心配する意見は親和性がありますね。
結局のところどちらの立場でも「独りになってはいけない」と子どもたちは考えてくれたようです。
(写真は子どもたちが自分の意見をプリントにまとめてくれているところ)
最後に再び自分の立場と意見をプリントにまとめて全行程が終了。
最初の意見から考えを変えたという子もちらほらと。
自分の意見は大切にしつつ、他者の意見もちゃんと受け止めて自分に反映させてほしいというWINGの目的が果たされた瞬間です。
書いてもらったプリントには他の人の意見が自分には思いつかないものでとてもよかったと思う、なんて感想がたくさん並びました。
後日、親御さんに話を伺う機会がありました。
晩御飯の時に「お母さんならどう思う?」なんて質問を子どもがして、あれこれ言いながらの食事になったとのことでした。
子どもたちに「次やるならまた来てくれる?」とおそるおそる聞いてみれば、またいく!と言ってくれるのでまたやりますよ!
みんなの第二回の翔嶺WINGへの参加を待っています!
書き省くところが見つからず長い文章となりましたが、これをもって第一回翔嶺WINGを終えたいと思います。
今回の反省点や改善点を踏まえての二回目もこちらに書き残す予定です!
なお、第二回は7月20日(金)の予定となっております。
詳細が知りたい方はご遠慮なく塾のほうへ連絡していただければお伝えできることお話しできると思います!
ちなみに現在、担当二人頭を突き合わせてお題考え中!
「翔嶺WING」のお知らせ
6月16日に翔嶺スクールでは初の試みとなるアクティブラーニング型の授業を行います。
「翔嶺WING」という名称で少人数制を活かしたAL授業ができればという考えからスタートしたこの企画。
国語の授業の延長線のイメージを持ちつつ、交友関係や学年をこえてのコミュニケーションの中で深く考えていく経験を積んでいくのが目的です。
やるからには真剣に、やるならば楽しく。
そんな感じで第一回の計画を講師二人頭を突き合わせて練り練り。
「次はいつやるんですか?」と子どもたちに言ってもらえるよう、がんばります。
回数を重ねて軌道に乗ることができれば卒業生や親御さんを交えての授業も面白そうかな、と思っていたり。
興味がある卒業生諸君は塾へ聞きに寄ってくれれば説明しますよ。
本番の様子も後日こちらに書き記せればと思っております。
それでは、また来週に。
5月31日 梅雨間近
5月も最終日となりました。
関東も梅雨入りまでもう少しか、という様子ですね。
そんな中で紫陽花がきれいに咲いているのを見つけました。
満開までもう少しかかるかな、とみていたのでちょっとびっくりです。
そういえば雨が多くなってきてヤモリの姿を見かけることも多くなりました。
春先には小さかったのにしっかり育ってくれたようです。
身の回りの小さな生き物たちの成長を感じるのも一年の楽しみのひとつですね。
そして夏が近くなってくると虫を見かける機会も増えますね。
なにかと害のある印象をつけられている虫たちですが、当然害のない子たちだっています。
うちの教室に入り込んでしまった迷子さんたちは、ちゃんと捕獲して逃がしています。(害の及ぼさないもの限定ですが…)
知らない虫を見るのも勉強。
それなりに大きければその場にいる子どもたちと「あしはむねから生えていて6本3対か」とか「複眼はみえるかな」などと観察してからリリースします。
そうですね、次あたりアゲハチョウ(成虫)さんの訪問をお待ちしております。
事前に連絡していただければ小さなミカンの木くらいは表に出しておきましょう。(渓)
5月21日 「小満」の頃合いより
日本の四季を細かくそれぞれの自然の出来事になぞらえてとらえている「七十二候」という旧暦の考え方があります。
今日はその中の「小満」が始まる日です。
学校の先生などをやっている方には一定数この手の話が好きな方がおられますね。
はい、例にもれず私もその一人です。
「小満」はもう夏の季節。
「秋にまいた麦の穂が少しずつ満ちてきた」ということをあらわしているそうです。
一年をかけて作物を育てている農家さんからすれば、ひとまず安心できる頃合いなのかもしれません。
ほんとうにこの時期は草々の成長が早いことはやいこと。
昨日見かけた草の葉が今日は大きく手を振っていたりします。
成長するというのはあっという間のことなのですね。
私にはそんな草花の姿と人の姿が重なって見えるような気がします。
なにかと急ぎがちな今の時代に生きているわたしたち。
子どももおとなも「すぐ」変わることを望んでいることが多いような。
けれども人間は長い年月をかけて成長している生き物です。
君たちの努力は「今」を変えている。
でも身長が毎日伸びているのに、気づくのはある程度伸びてからだろう?
子どもたちにはそんなたとえ話をする時があります。
身体が育つのも心が育つのも、成績が伸びるのも。
一緒になって枝葉を伸ばしながら昨日より今日、今日より明日。
それぞれがそれぞれらしく。
「ちゃんと大きくなってるじゃない」と声をかけて話を聞いて。
いつかきっと、実りが満ちて豊かさとなりますように。
そう思いながら、今日も子どもたちに何を話そうか考えています。
気温が上がってきて日の光も強くなってきたので。
飲み物はしっかりと持ってきてくださいね。
人も草も生きてる限り、水を飲まないと大きくなれないのですから。
(渓)
5月15日
五月も半ばをむかえ、急に夏の雰囲気を見せ始めましたね。
今年もお天気模様は落ち着きがありません。
暑くなったり寒くなったり、大雨強風のときもありました。
思い描いている季節感なんてものはろくになく、落ち着きのない毎日です。
そんな中で先日「夏」が近づいているのだと思わせてくれるものを見かけました。
この頃になるとやって来る渡り鳥の「ツバメ」です。
大雨が降る直前だったので私たちの頭上をせわしなく飛んでいたツバメたち。
鳥を見分けるのが得意ではなくても、あの「燕尾」をみれば一目瞭然。
ちなみに「ツバメが低く飛んでいれば雨が降る」といいます。
これは雨が降るときには湿気が上がりますね。
湿気が上がると空気中の水分量が増えて小さな羽虫たちが飛びづらくなってしまいます。
ですから羽虫たちは低く飛ぶようになり、それらをエサとするツバメも低く飛ぶようになるというわけなんですね。
湿気があがっていることからの結果なので必ず雨が降るというわけではありません。
それでも突然の雨に驚かないようツバメの言伝に耳を傾けられるといいですね。
身の回りの生き物が教えてくれることに、気づけるようになってほしい先生からのお話でした。
ご挨拶
このブログは中学受験塾の翔嶺スクールに勤めている講師が普段の生活のなかで見つけたことや、話題として取り扱いたいことを記事としてまとめているものです。
このブログを見ていただくことによって翔嶺スクールという塾がどのような人物によって作られているかを知るひとつの手がかりになってくれればいいと考えています。
よろしくお願いします。